バリアフリーのテクノロジー、段差解消機の活躍

楽しく話す介護士と高齢者

油圧式とネジ式

車いすの高齢者と車いすを押す介護士

なめらかな動き

車イスを段差のすぐ前にある所定の位置に停めると、その部分の床がせり上がって車イスを押し上げ、段差がゼロになる。あとは、車イスをスッと前に進めるだけで完了。
その車イスは、段差を克服したことになります。人の手をわずらわせることも、心配がらせることもなく、ただボタンを操作して段差解消機を動かすだけで、事足りるものです。
車イスに関するバリアフリーのテクノロジーは、ついにここまで来たのです。

特筆すべきなのは、例えばひと昔前のエレベーターのように、動くたびにガクンガクンと振動するようなことがないという点です。
段差解消機は小型だし、それほど複雑な構造はしていないように見えます。ですから見ようによっては、ギコギコガタガタ音が鳴るのではないだろうか、ガクガク揺れたりするのではないだろうかという気にさせるのですが、そういうことはないのです。
スーッと、気持ちよく垂直運動をして、段差を解消してくれるのが段差解消機なのです。

油圧とボールネジ

この段差解消機のなめらかな動きは、この機械の動く仕組みである油圧やボールネジと大きく関係していると言えるでしょう。
油圧式は、圧力と液体の法則を利用した仕組み。密閉した空間内にある液体の1ヶ所に圧力をかけると、液体の全体積にその圧力が伝わるという性質を利用したものです。
それに対するネジ式は、ネジの回転に金属製のボールをかませ、回転に回転を掛けあわせてソフトな動きを実現したもの。

圧力や回転によって上下する仕組みを持った段差解消機は、液体やボールネジの持つ「なめらかさ」の性質を、機械そのものの性質として持っているのです。